厦門福櫻食品有限公司は、2011年4月設立以来、衛生・製造管理、外注管理、その他記録管理、危機対応のマニュアル化等体系化・標準化し、これらを日々実行、改善しながら良い製品をお客様に提供できるよう努めております。
製造ラインに風力選別、色彩選別機、磁力選別(マグネット)、金属検出機などを導入することにより、より異物の少ない製品供給を実現させています。加えて、選別機器以外に、目視選別を重ねることによって、機械と人手のメリット・デメリットをうまくカバーしております。
※製品によって製造工程は異なるため、導入する機器は必ずしも一様ではありません。
検査項目
社内検査項目については、微生物検査(一般細菌数、大腸菌群、黄色ブドウ球菌他)、官能検査、水分値を行っております。
外部委託項目は、栄養成分分析、残留農薬、重金属類、特定の菌種、エビ・カニアレルギー、放射能などです。
水分値が低いあおさ、青のりは、腐敗の心配が少なく、適切な保存(湿度の低い冷暗所または冷蔵)することで長期の保存が可能であり、製造・加工に由来する菌数が増加することはほとんどありません。
異物除去
基本的に異物、または異物と認識されそうなものは製造工程で除去するべきであると認識しています。
しかし、年間で膨大な量を取り扱っていますと、100%完全には根絶できないため、製品への混入が全くないと言い切れません。このため、異物除去については、日々改善の積み重ねと情報収集により新たな手法や機器などのテストを行っています。
あおさ、青のりなど海産物は、特に異物のコントロールが難しく、漁獲の段階で、さまざまな異物が混入する可能性がありますので、機械による異物選別と人による目視選別を組合せ、それぞれの長所を生かすことで、少しでも異物混入を減らすように心がけています。
機械は、作業にムラがなく設定どおりの基準をしゃくし定規にチェックしますが、あいまいなものについては苦手です。逆に人は、多少のムラがあり、基準を決めておいても完全に設定どおりのチェックが難しいですが、あいまいさへの対応は機械に比べるとはるかに得意です。このように、機械と人の適材適所・最適な組合せにより、効率を求めつつ最善を尽くしています。
異物について
あおさ、青のりは沿岸部で採取されるため、鳥の羽根やワラクズ、ごく小さな海老などの甲殻類が海苔に混じることがあります。
あおさの場合は、天然のものを採取しています(養殖はありません)が、貝類の付着が目立つこと、浅い海で採取するため砂の付着があることがあります。このほか、毛髪とよく間違えられる「オゴノリ」や、テグスに間違われる「ササモ」など海藻類の混入が問題です。
あおさ、青のりは、いずれも粉砕品であるため、異物も同様に細かくなっていることから除去が大変です。このため、採取時や原藻を洗う段階での異物除去が効果的ですが、現状では、なかなか対応が難しい状況です。なお、あおさ、青のりは、原藻が白っぽくなった葉や茶色に変色した葉が混じることがありますが、これらの葉も除去の対象としています。
トレーサビリティ ~原料及び製品のトレースについて~
厦門福櫻食品有限公司が扱う商品は、原料受入から、検査、選別、包装などを自社工場内で一貫生産することで、高品質な製品を安定して提供できる体制を構築しています。
たとえば、あおさについては、厦門福櫻食品に原料が搬入された段階で採取海域、漁師などで区分されたロット番号でひも付けし、この番号を以て工場内の移動履歴から各工程を行った日付、作業担当者などすべてパソコンで管理される体制をとっています。
これによって、仮にある製品で確認事項が発生した場合、製品がお客様に納品された日付や、製造ロットがわかっていれば、全ての製造履歴、厦門福櫻食品への原料搬入日、原料採取海域の特定が特定できます。逆に、特定の原料を指定することで、どの製品に加工され、どこに納品されたかについてもトレースすることが可能です。また、製品ラベル(外箱または小包装に添付する一括表示に準じたラベル)の日付表示でもトレースできます。
以上のような仕組みにより、お客様への情報提供、自らの製品管理を充実させ、安心で安全な製品の提供を担保しています。